■３．これぞ白銀の世界
旅行代理店の話だと、ここで足止めをくって次の便に乗り遅れた人が居たとか？
「冗談は、よしこさんだよ〜」古いギャグで受けようと思った訳ではない。ここでも“サダム・フセイン”の影響が大きく、審査がかなり厳しいようだ。
待ちくたびれ、ようやく審査が終わった。時計を見ると次の便に乗る時刻が迫っているではないか！
焦る、そして走る。ここシアトル空港の中は、迷路のように複雑だ。なんと乗り継ぎ便に乗るために空港内の“地下鉄”に乗らなければならなかった。
「わ−、間に合わない！！」と蒼くなって走っていたら、アラスカ航空のロビーが見えた。
その時、「大丈夫、お待ちしています」という顔をして乗り継ぎのアラスカ航空９３便が２人を待っていてくれたのだ。まるで田舎のバスみたいに、ホッ。
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| アラスカ上空 |
コンチネンタルよりも一回り小さなこの国内便に乗り換えて、アンカレッジ経由フェアバンクスヘと向かった。機体をガタガタと震わせ、今にもバラバラになるのではと思わせる飛行だったが、無事空港に到着した。
タラップを降りると果てしなく真白の銀世界が広がっている。手元の温度計はマイナス１０度。予想していたより寒くない。この日のために揃えたマイナス２０度まで耐えるダウンジャケットもその保温力を持て余している。
「こりゃ、北海道以上だ！」雪を手にとって眺めていたスキー歴１０年のYはパウダースノーの質の違いに気づいたようだ。
スキー歴１週間の私にはよく判らないが、除雪してある雪の壁が日本のように汚たなくない。道路上も真白なので、水分が極めて少ないと感じた。サラサラの粉雪なのだ。
早速、ホテル差し向かえの車で第一日日の宿、ウエストマークホテルヘ。
ホテルに着いて早速夕食の準備に取りかかった．スーツケースから電熱器のコンロを２個取り出す。自炊である。レストランの食事だとロに合わなかったり、食べきれなかったり、また結構高いというＹの判断から、極力費用を安く上げる為に、東京神田の“さかいやスポーツ”で仕入れたドライフーズで済ます。これが結構いける味で、皆さんにもオススメしたい。
初日のオーロラは、街の灯と悪天候で見えずじまい。撮影出来るような場所も近くになく、旅の疲れも手伝って早々とベッドにもぐってしまった。明日は絶対に見るぞ！！
（yasuyuki）
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