■アラスカ・オーロラ紀行(2001/3)             


目次>【プロローグ】【1】 【2】 【3】


■1.プロローグ

執着という言葉を、広辞苑で調べてみると、
【強く心をひかれ、それにとらわれること。深く思いこんで忘れられないこと。】という意味が記されている。

望む対象は、お金や物であったり、人であったり、愛情のようなつかみどころのない感情であったり様々だけれど、叶わないと諦めずに希望を持ち続けていると、思ってもみない時にチャンスが巡って来るような気がする。“その時”が、明日なのか、それとも10年後なのか、それは誰にも判らないけれど。

“11年周期といわれる太陽活動の絶頂期に、どんなオーロラが現れるのか、この目で見てみたい”
1997年のカナダ・オーロラ遠征から4年。チャンスはポーンと飛び込んで来た。

原村星祭りで名刺を交換した、天体写真家 八板康麿さんから、「オーロラを見に行きませんか」とお誘いを受けたのは、新世紀へのカウントダウンが始まった頃だった。送られて来たパンフレットによれば、全行程9日間のうちフェアバンクスで2晩、タルキートナで4晩の合計6晩をオーロラ観測に充て、とにかくオーロラを見て撮ることを第一に企画されたツアーで、“これは行くしかない”と決断するに充分な内容だった。

果たしてカナダを上回るオーロラに出会えるのか、それを写真に切り取ることができるのか、オーロラ出現特異日という春分の日には、一体どんな夜空が見られるのか・・・ともかくアラスカの雪上に立ってみよう。私は過去のオーロラ遠征での反省を踏まえて持ち物を選び、バタバタとスーツケースに詰め込んで、3月16日の夕方、アメリカン航空で成田を出発した。執着し続けた4年間の思いを携えて・・・。


これからの掲載予定 (写真が出来上がり次第、順次掲載して行きます。どうぞお楽しみに・・・・写ってるかなぁ)

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(yumi)


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